長編小説– tag –
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第二章 ◇第05話
カナヤの城下、その一等地にエフタルの屋敷は堂々と門を構えている。アフラム家... -
第二章 ◇第04話
◇◆◇ その日、エフタルはいつものように屋敷を出てダガラ城を目指した。途中、輿... -
第二章 ◇第03話
その夜、カリノス宮殿の白銀の間で、カデュラス国王をもてなす晩餐が開かれた。... -
第二章 ◇第02話
「それでは、ラシュリル様。離宮の暖炉に火を入れてきます」「ええ。頼んだわ、ナ... -
第二章 ◇第01話
◇◆◇「そんな大役……。わたし、不安だわ。大丈夫かしら」「君の笑顔は、場をなごま... -
第一章 ◆第10話
◇◆◇「まぁ、ラシュリル。あなたがそんなことを聞くなんて初めてね」 目を丸くし... -
第一章 ◆第09話
◇◆◇ もしや、王子は女人に興味を持たない性質びる文官に見下した視線を投げかけ... -
第一章 ◆第08話
◇◆◇ コルダは、清殿を出て廊下から夜空を見上げた。今宵の月は、鳥のかぎ爪のよ... -
第一章 ◆第07話
アユルは呼吸が整うのを待って、近くに脱ぎ捨ててある袿をラシュリルの体にかけ... -
第一章 ◆第06話
どうにかして手をふりほどこうとするが、力が強くてほどけない。アユルが、ラシ... -
第一章 ◆第05話
ラシュリルとナヤタは、道に迷いながらもなんとか宿に帰り着いた。ハウエルに戻... -
第一章 ◆第04話
◇◆◇ 大陸を西から東へ移動すると、季節を逆走するような奇妙な感覚にとらわれる... -
第一章 ◆第03話
カデュラスの王宮では、女官たちが新しい主を迎える準備に追われていた。もうす... -
第一章 ◆第02話
かくして、ラシュリルはカデュラスに行く機会を得た。けれどもそれは、過酷なひ... -
第一章 ◆第01話
◇◆◇ 西へ向かったカデュラスの使者が大陸最西端の国キリスヤーナに到着した夜、... -
序 章 ◇序章
◇◆◇ ちりばめられた星を従えて、月が悠然と輝く夜のこと。 吐息のように優しい...