宮様執筆裏話~万葉集との出会い~


最近の私

仕事

梅雨らしい梅雨もないまま、気づけば猛暑酷暑の季節。
コロナの状況はさらに悪化して、もう手がつけられないところまできてしまいましたね。
私の勤め先はもちろん発熱外来があるのですが、昨今患者が朝から殺到し、朝8時半の時点で待ち時間5時間強です。コロナは他の疾患との並診ができないので、発熱外来の患者さんは院内に入れません。(建物の構造的な問題、ゾーニングの関係で)
なので、車で待つか受付をして自宅で診察の順番がくるのを待つか……、になります。

いずれにしても、季節・気候的に患者さん自身も付き添いの方も相当大変だと思います。今後、状況は悪化しても良くはならないでしょう。そろそろ、私たち自身の「自粛」も限界ですしね。心が痛みます。

小説

さて、久しぶりに「おしかけ妻と宮様の愛猫」を更新できました!😭✨
ずっとずっと書きたかった。でも、仕事とか他にもいろいろとあって、なかなか宮様の世界を描ききれなかったのです😢
集中しないと書けないタイプなので、スキマ時間にちょちょっと……ができない。不器用なんです、私。

万葉集との出会い

雅な世界を描くために

私はこれまで、文学とはほど無縁の世界で生きてきました。古典の勉強も高校(大学受験)が最後。正一品の親王である宮様がどんな歌を詠むのか、はっきりいって分からん知らん!

というわけで、執筆に使えないスキマ時間を有効利用しようと、和歌を目で読んでみることに。宮様を書き始める前に万葉集に興味があったので、それを読んでみました。もちろん現代語訳つきのやさしい本で✨

とはいえ、ものすごい数の歌(全4516歌)があるのでとても全部は読めません。ですので、恋愛に関係するものを中心に……。
その中で、面白いと思ったものを忘備録を兼ねてご紹介します。
※内容がR18ですので、18歳未満の方は見ないで!(笑)
※私は本を読みましたが、ここに記載する内容は「万葉集ナビ」様より引用させていただきます。

私が好きな恋歌

作者不詳(万葉集 巻十一 二六四二)

ともしびの影にかがよふうつせみの妹が笑まひし面影に見ゆ

https://manyoshu-japan.com/10936/

灯火に影のようにちらちら光って、実際の彼女が微笑む姿が、まるで面影のように浮かんでくる。

https://manyoshu-japan.com/10936/

おしかけ妻と宮様の愛猫」の最新話「愛しきよし」に引用した和歌です。
もっと詳しく訳すると、「生きていた時のあなたのほほえむ顔が、ともし火の光の中に面影として浮かんでくる」になるそうです。
この歌には、宮様のキャラクターを練る時に出会いました。ただひとり妻にと願った人を偲ぶ宮様の心情そのもの。切なくて、愛の深さがひしひしと伝わってきます。
※あくまでも私個人の感想です。

乱交パーティー

いきなりすみません👀💦
万葉歌人たちが生きた時代というのは、今と違って妻問い婚の時代です。夜這いなんて言葉がパッと浮かぶのではないでしょうか。
それの類で、「歌垣うたがき」という催しものがあったそうな。歌垣というのは、たくさんの男女が集まって食べて飲んで、歌を詠み合って、踊って、フリーセックスを楽しむイベント。今でいう乱交パーティー!
そこで詠まれた長歌がこちら。

高橋虫麻呂の歌(万葉集 巻九 一七五九)

鷲の住む 筑波の山の 裳羽服津もはきつの その津の上に 率ひて 未通女をとめ壮士をとこの 行き集ひ かがふ歌尓かがひに 人妻に 我も交らむ 我が妻に 人も言問へ この山を うしはく神の 昔より 禁めぬわざぞ 今日のみは めぐしもな見そ 事もとがむな 

https://manyoshu-japan.com/11819/

筑波山にある裳羽服津のほとりでは、若い男女が集まってお互い手を取り合って歌い踊る場所がある。他人の妻とわたくしも、もちろん自分の妻にも声をかけてやってほしい。これは、この山の神のための昔からある神事である。だから今日だけは咎め立てをしないでくれ。

https://manyoshu-japan.com/11819/

Oh…
和歌だと雅に感じちゃうのなんで? なに効果なの?(笑)
この歌を詠んだ方は、夫婦で乱交パーティーに参加していたようですね。
「他人の妻とわたくしも」て!「もちろん自分の妻にも声をかけて」て!それって、スワッピ……(以下自粛

今なら立派な性犯罪

作者不詳(万葉集 巻十六 三八二二)

橘の寺の長屋に我が率寝ゐね童女うなゐ放髪はなりは髪上げつらむか

https://manyoshu-japan.com/9756/

橘寺の長屋に私が連れてきた、あの放髪の童女は今頃成人しただろうか。

https://manyoshu-japan.com/9756/

橘寺というのは、聖徳太子が建立したお寺で太子誕生の地ともいわれています。その長屋に住むのはこの寺の僧侶。そこに連れてきた童女(抱いた少女)は今頃髪を結って大人になっただろうか(成人=髪結いする)、と詠っています。この時代、放髪しているのは十歳あたりの少女なんですってね。
僧侶……。

アオカン

作者不詳(万葉集 巻十四 三四八九)

梓弓あずさ欲良の山辺の茂かくに妹ろを立ててさ寝処ねど払ふも

https://manyoshu-japan.com/10089/

欲良よらの山辺の茂みの中に恋人を立たせて、寝床を作るために私は草を払う

男の血気盛んな荒い鼻息が聞こえてきそう(笑)
彼、きっと張り切って草を払ってアオカンする場所を作ったんだろうなーって勝手に想像しています!

最後に

和歌って、言葉が「いにしえ」なのでどうしてもとっつきにくいイメージでした。
でも、その時代を生きた人たちの心情ややってた事(言い方が雑ですみません!)が分かって、とても興味深かったです。美しい言葉にたくさん出会えました。
宮様と沙那の物語を書いていなければ、万葉集なんて読まなかったでしょうし、和歌にもそう興味を持たなかったと思います。だから、平安ファンタジーに挑戦してよかった!って思います。

さて、宮様も終わりが見えています。さっさと更新して完結したいところですが、仕事に1日の大半をもっていかれるので、更新速度は今のままかな……。
読んでくださっている方には、大変申し訳ございません🙇💦

それでは、皆様も私も健康第一で日々を乗り越え楽しんでいきましょう!


   

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